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インスピレーションを得るには?ひらめきの場所7選!偉人の例11選

仕事や考え事において煮詰まってしまう時、ありますよね。

良いアイデアをひらめきたいのに、なかなかひらめくことができない。

あと少し、あと少しなのに何かが足りない……!

そんなあと一歩の状況を打開し、インスピレーションを得るための方法はないのだろうか?

私自身も、何か新しいアイデアをひらめきたい!良きインスピレーションを得られないかな……と悪戦苦闘した経験があります。

不思議なことに、何とかインスピレーションを!!とがむしゃらに願っている時って、意外とインスピレーションが得られないのですよね。

ただ、まだインスピレーションを得たことがない、という方にも知っていただきたいことがあります。

それは、一流の研究者・芸術家などの多くが、「インスピレーション」を得る瞬間、の感覚を知っている、ということです。

それは、味わったことのある人にとっては格別の「ひらめき」だそうです。

そこで、インスピレーションを得るための秘訣や、インスピレーションを得やすい場所について、偉人の例も紹介しながら、考えていきたいと思います。

 

 

インスピレーションとは

まずはじめに、「インスピレーション」とは、一般的にどのような意味とされているのか、確認しておきましょう。

「インスピレーション」とは

〘名〙 (inspiration) 創作、思考などの過程において、瞬間的に浮かぶ考え。それが新たな飛躍的活動をうながすときにいう。ひらめき。霊感。

(引用:精選版 日本国語大辞典)

多くの成功者たちが、自分の事業が飛躍的に成功するきっかけには、インスピレーションを得る経験があった、と感じています

 

 

インスピレーションを得るための基本

インスピレーションを得るために、私たちには一体何が必要なのでしょうか?

漠然としていることが多く、本気で具体的に考えてみたことは少ないかもしれませんね。

インスピレーションを得るための基本を調べてみました。

 

①普段からたゆまぬ努力・精進を続けていること

天才は1%のひらめきと99%の努力である」という言葉があります。

この言葉を述べたのは天才科学者エジソン

エジソンといえば、電話・蓄音機・白熱電球などの偉大な発明に功績を持つ偉人です。

エジソンは大変な努力家で、一日16時間以上、発明に時間を費やしていた時もあるほどだそうです。

そんなエジソンをもってしても、「努力なしにはインスピレーションを得られない」というのです。

つまり、インスピレーション・ひらめきを得る人というのは、陰で必ず努力しているということです。

 

②努力を続けている人がリラックスした時間を取ること

インスピレーションを得るためには、普段から努力を続けていく必要があると紹介しました。

さらに、その人が「努力を続けている人」であることを前提として、時々、リラックスする時間を取ることが大切です。

仕事や研究などで一生懸命努力している人が、ふとリラックスしている時に、インスピレーションは得やすいと言われています。

 

 

歴史的にインスピレーションを得やすい場所3選!

歴史上、アイデアがひらめきやすいと言われている3つの場所があります。

古来からの智慧を知っておきましょう。

 

三上ー「馬上(ばじょう)・枕上(ちんじょう)・廁上(しじょう)」

中国の欧陽修という人が、優れた考えの浮かぶ場所として「馬上・枕上・廁上」という3つを挙げたと言われています。

三上(サンジョウ)

欧陽脩「帰田録」の「余、平生作る所の文章、多くは三上に在り。すなはち馬上・枕上ちんじゃう厠上しじゃうなり」から》文章を考えるのに最も都合がよいという三つの場面。馬に乗っているとき、寝床に入っているとき、便所に入っているとき

(引用:デジタル大辞泉)

馬上(ばじょう)とは乗り物の上枕上(ちんじょう)とは、寝ている時厠上(しじょう)トイレの中のことを意味しています。

 

なぜ三上が良いのか?

・いくらか拘束されている状態

・他のことをしようにもできない状態

・今していることが、特に心を煩わさず、心が遊んでいる状態

これらの理由により、三上でインスピレーションやひらめきが得やすいのだそうです。

 

 

インスピレーションを得やすい場所7選!(現代版)

三上(馬上・枕上・厠上)と言われる3つの場所を現代版にアップデートし、さらに現代人がインスピレーションを得やすい場所を合わせて、7選をご紹介します。

 

1乗り物の中(馬上)

馬上とは、伝統的には馬の上ということですが、現代に置き換えると、車や電車・飛行機など乗り物に乗っている時、ということでしょう。

乗り物に乗っている時というのは、景色も変わりますし、日常とは少し離れた感覚を持ちやすいのかもしれません。

実際、新幹線の中でPC作業をされている方や、原稿を書かれている方もいると思います。

私も経験がありますが、新幹線に揺られつつ、窓の景色を眺めながら書き物をしていると、突如、素敵なアイデアが浮かんでくる時があるのですよね。

昔の人々は、馬の上に乗っている時に良きインスピレーションを受けたのでしょうか。

 

列車内で「ハリー・ポッター」を思いついたJ.K.ローリング

ロンドン行きの列車内でハリー・ポッターのアイデアをひらめいたJ.Kローリング。

痩せぽっちの男の子・ハリーの姿が、ハッキリと見えたそう!

列車が遅れた4時間の間に、次から次へとアイデアが浮かんだそうです

すぐに頭の中に浮かんだストーリーをメモしたローリングでしたが、の時すでに、七部作にしなければいけないことが分かっていたと言います。

・「ハリーポッターと賢者の石」J.K.ローリング著(静山社)

(引用:Wikipedia

ハリーポッターは孤児の男の子。11歳の誕生日に、ホグワーツ魔術学校の入学許可証が届き…。全7巻、世界中を席巻した魔法ファンタジーの第1巻。

 

2旅行中

古くは「馬上」というように、乗り物での移動中にアイデア・インスピレーションを得やすいということが分かっています。

とすると、旅行もインスピレーションを得るのに効果的である、ということになると思います。

 

ポイント

いつもとは違うところに行ってみる

日常生活とは違った視点を取り入れる

 

などもインスピレーションを得るために試してみる価値があります。

 

インド旅行がジョン・レノンの人生を変えた

ビートルズが1960年代にインドを訪問し、僧院に滞在していたのは有名な話です。

その中でもジョン・レノンはインドでマハリシ師(ヒンドゥー教に由来する超越瞑想の創立者)と出会い、瞑想により心を穏やかにする方法を身につけたそうです

ジョン曰く、インド滞在中の作曲は何百曲にも及んだそう。

東洋の宗教・文化に触れた経験は大きく、その後のジョンの作風にも大きな変化を与えました。

インド旅行以降、東洋思想に目覚めたジョンがオノ・ヨーコに惹かれていくのは歴史の必然だったのかもしれません。

・「Across The Universe」

マハリシの講義からインスピレーションを受けたジョン・レノンがインドの地で作った曲です。

宇宙をテーマにした詩の中には、サンスクリット語で「我らが導師、神に勝利あれ(神に感謝を)」といった表現が繰り返し歌われます。

・「ジョン・レノン 音楽と思想を語る 精選インタビュー 1964-1980」

(引用:Amazon

ジョン・レノンの主要インタビュー19本を収録!

インスピレーションの塊のようなジョンから、創造性を吸収しよう!

 

3寝ている時(枕上)

枕上」とは、昔の言葉で言うと「寝床の中、枕の上」という意味です。

つまり「寝ている時」にインスピレーションを得やすいということだと思います。

 

夜、眠りに入る前

一日の仕事や家事を終え、さあ、これから眠るぞ!とベッドに入った時。

勤勉に働いていた自分から解放され、リラックスするひと時かと思います。

今日の一日を振り返ったり、仕事上で持ち越した案件をふと思い出したり。

緊張状態だった自分がリラックス(弛緩)した状態に入ったため、フッとインスピレーション・アイデアが湧いてくることもあると思います。

ただし、深夜や夜中のインスピレーションは、理性が麻痺しがちのため、翌朝、冷静に考える時間も必要かもしれません。

夜に書いた手紙をそのまま出してはいけない」という昔からの智慧もあります。

夜は気分が情緒的になるため、朝、冷静になった目で読み直してから、手紙を出した方が良い、というのです。

確かに、夜は気分が開放的になっている分、感性的になり、よりアイデアも出やすいです。

ただ、それが本当に現実的なものであるのかは、もう一段分析を加える必要があるかもしれません。

 

寝床の中で「中間子論」を思いついた湯川秀樹

物理学者の湯川秀樹博士は、寝つけずにゴロゴロしている時に、ノーベル物理学賞の受賞理由となる「中間子論」を思いついたそうです

それまでぼんやりと頭の中にあったテーマが、突然ハッキリとした輪郭を持って浮かんだと言います。

この日は、ちょうど昭和9年9月、室戸台風(京阪神地方に甚大な被害をもたらした歴史的台風)が四国を直撃した夜で、湯川秀樹は神戸・六甲山の別荘で、激しい嵐の音で寝つけずにいたのだそうです。

日常とは異なる空間で、「三上論」の欧陽修が説くように、「他のことをしようにも出来ない状態」だったのが功を奏したのでしょうか

・「創造的人間」湯川秀樹(角川ソフィア文庫)

(引用:Amazon

人間の持つ創造の本質とは何か。

ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士が、広く一般の人に向けて問題提起を与える一書。

 

夢の中

考え続けていると、夢の中でインスピレーションを得ることがあります

普段から思考し、その解決策を考え続けたまま夢の中に入るので、そこで鍵となるイメージを得やすいのではないでしょうか。

 

「ベンゼン環」の構造を考え着いた化学者ケクレ

ベンゼン環(引用:weblio辞書

化学の授業などで習う「ベンゼン環」。亀の甲のような化学式の印象を覚えている方もいるのではないでしょうか。

実はこれ、化学者のケクレが夢の中のインスピレーションを得て、完成させたものだとか。

ベンゼンの分子構造はどのようになっているのか」と考え続けていたケクレ。

ある時、「ヘビが自分の尻尾をくわえて、ぐるぐる回っている夢」を見たそうです。

その夢がきっかけとなり、亀の甲羅のような形をした「ベンゼン環」の化学式を思いつきました

常日頃、ずっと考え続けている人には、夢の中でインスピレーションが降りてくるということを実証した例だと言えるでしょう。

 

朝、起きた時

朝起きてすぐのインスピレーションは質の高いものが多い、といいます。

心身ともに休息が取れ、脳の機能も一旦休ませることが出来た後だと、鮮やかなインスピレーションがパッと得られる時があります。

もし、朝一番で良きアイデアやインスピレーションが得られたときは、迷わず付箋やノートにメモしておくといいでしょう。

一瞬のひらめきは、気が付いたら忘れてしまうこともあるため、インスピレーションを得た!と感じた瞬間に書き留めて書き留めておくをおすすめします。

 

寝ている間に「イエスタデイ」のメロディを思いついたポールマッカートニー

ザ・ビートルズの楽曲で、音楽史上最もカヴァーされた曲である「Yesterday」

その起源は、ポール・マッカートニー自身が何度も証言しているように、彼が寝ている間にメロディーが思い浮かんだそうです。

「目が覚めたら頭の中で素敵なメロディーが流れていた。そして、これは何だろう?って思って、ベッドの右側にある窓側のアップライトピアノで、Gコード、F♯m7、それからBからEmへと繋がり、そしてGに戻るというコード進行を弾いたんだ」

(参考:ビートルズ「Yesterday」誕生秘話

・「Yesterday」

「イエスタデイ」は20世紀最大のヒット曲の一つとなりました

朝起きた時に勝手に流れていたメロディーのためか、ポールはしばらくの間、自分でこの曲を書いたという実感がなかったそうです。

・「ポール・マッカートニー ザ・ライフ」

(引用:Amazon

今もなお活躍中のポール・マッカートニー。

ポールがはじめて認めたバイオグラフィー。ファン必携の一書。

 

夢の中・目が覚めた時のインスピレーションを活用するには

メモ用紙などを常に置いておき、目が覚めた時や、なにか思いついたときに書き留めるようにすると良いでしょう。

 

4トイレの中(厠上)

現代では、ほとんどのトイレが洋式トイレです。

トイレの中で考え事をしたり、細切れ時間を使って本を読んだり、英単語の勉強をしている人もいると思います。

トイレの中は一人になれるので、内省的になりやすいのも、インスピレーションを得やすい理由の一つかもしれません。

また、周りとの関わりを一切シャットアウトできるパーソナルスペースである、というのも快適な理由の一つでしょう。

会社内でも、上司や同僚から離れて、一人で考えをまとめたい時に最適の場所かもしれませんね。

 

トイレで考え事をしていた武田信玄

武田信玄(引用:コトバンク

戦国武将の武田信玄は、トイレのパーソナルスペースが大好きで、考え事やアイデアに集中したいときによく籠っていたそうです

なんと、武田信玄専用トイレの「甲州山」は、日本初の水洗トイレでもあったそうです。

武田信玄が実践で使った作戦の中には、「甲州山」で生まれたアイデアもあったとか。

 

5散歩中

「三上」の中には入りませんが、散歩中にアイデアが生まれやすい、というのもよく聞く話です。

馬上(乗り物の上)と同じく、目に映る景色が変わっていくため、普段の日常生活から少し離れた考え事ができるからかもしれません

また、歩くことによって血液の循環が良くなり、頭の回転も早くなるのかもしれませんね。

散歩などの適度な運動の後に本を読むと、一気にアイデアを思いつくこともあります。

 

西田幾多郎と「哲学の道」

哲学の道(引用:京都観光Navi

銀閣寺と南禅寺の間にある約2kmに渡る散歩道。毎朝この道を散歩して、思索に耽っていたという哲学者・西田幾多郎にちなんで、「哲学の道」と名付けられています。

参考:哲学の道(京都観光Navi)

・西田幾多郎「善の研究」(講談社学術文庫)

(引用:Amazon

西田幾多郎を語るならこの一冊。

真実の心とは何かを探求し続けた、近代日本の誇る哲学者の思想。

 

カントと散歩

純粋理性哲学」などを著したドイツの哲学者カントは、毎日決まった時間に、決まった歩調で散歩をしたと言われています。

街の人々はカントが家の前を歩くと毎日時計の時間を確認し、いつもと時間が違ったら時計の方を直したと言われるほど、その散歩の時間は正確だったようです。

朝5時に起きるほどの勉強家のカントでしたが、散歩の時間は気分転換とアイデアの整理のため、決まって行う大切なルーティンだったと言われています。

参考:カントの規則正しい独身生活(ダイヤモンド・オンライン)

・「カント先生の散歩」池内紀(潮出版)

(引用:Amazon

ドイツ文学者の著者による、哲学者カントを身近に感じられる伝記風エッセー。カントが難しくて挫折した人にもおすすめ!

 

6喫茶店

あまりガチャガチャした喫茶店はお勧めできませんが、静かな音楽が流れていて、読書ができるような喫茶店では、インスピレーションを得られることがあります。

また、カフェは人々がリラックスしたり、交流したりする場でもあります。

ふとした時に耳にする会話に、インスピレーションやアイデアが得られることもあります。

 

ファミレスで流行りを研究する秋元康

作詞家の秋元康さんは、意識的にファミレスなどに足を運び、女子高生たちの話に聞き耳を立てるそうです。

若い人の感性を忘れないようにしたり、最近の流行りをキャッチするためだとか。

成功者になったとしても、リサーチや新鮮な関心を持つことは大切なのですね。

・「企画脳」秋元康(PHP文庫)

(引用:Amazon

20年以上トップを走り続ける天才クリエイター、秋元康の思考回路をのぞいてみよう!

 

7お風呂の中

 

精神が安定してリラックスしている時だと、インスピレーションが得やすいのかもしれません。

お風呂の中はインスピレーションを得ることが多い場所とされています。

また、シャワーを浴びている時に、インスピレーションがひらめいた、という方も多いです。

あるシャワーヘッド会社の調査によると、世界中の72%の人が、シャワーを浴びている時に新しいアイデアが浮かんだ経験があるとか。

 

お風呂の中で「浮力の原理」を発見したアルキメデス

風呂場で思いつくアルキメデス(引用:Wikipedia)

古代ギリシャの哲学者アルキメデスが「浮力の原理」を発見したのはお風呂の中でした。

浴槽から溢れたお湯の量は、身体を沈めた自分の体積と同じだ!」ということをひらめき、それが浮力の原理に繋がったそうです。

 

 

インスピレーションを得る人・得られない人の違いとは?

エジソンの話に戻ります。

天才は1%のひらめきと99%の努力」という言葉をご紹介しましたが、実はこの言葉には、さらに深い意味があるそうです。

それは、「99%努力しても、1%のひらめきを得られない人ならば、天才にはなれない」ということ。

そう考えるとかなり厳しい言葉になってしまいますが、実際に偉業を成し遂げた方が言うと、重みが全く違ってくると思います。

似たような言葉に、「天は自ら助くる者を助く」という言葉があります。

やはり、適切な努力をしていないと、良いインスピレーションを得ることが難しいのではないでしょうか。

さらに、適切な努力をしていても、大きなインスピレーションを得られる人は一握り、ということです。

エジソンの言う、「1%」のひらめきを得るために大切なポイントを、ご紹介しましょう。

 

 

良いインスピレーションを得るためのポイント5選

インスピレーションと言っても、ただの思いつきではなく、そのひらめきが質の高いものである必要があります。

より良いインスピレーションを得るポイントを、ご紹介します。

 

①規則正しい生活習慣

当たり前のことですが、夜中まで酔っ払って泥酔しているような人に、よいインスピレーションは浮かびません

質の良いインスピレーションを得るには、日々の生活習慣を整えることが1番の近道です。

 

②専門外の分野にまで勉強の幅を広げる

自分の専門外の分野を勉強することで、普通では考えられないアイデアを思いつくことがあります

それだけ努力の幅が広いということですし、異質な目を持つことで、インスピレーショナブルな感覚を得られることがあります。

 

③適度に情報を遮断する

スマホでSNSなどを常にチェックしていたり、誰かと絶え間なく話している、という方も多いと思います。

しかし、インスピレーションを得るためには、しばし孤独の時間、お籠りの時間が必要な時があります

情報の洪水に飲み込まれないよう、時々情報をシャットアウトし、外との交信を控える時間を取ると良いでしょう

思想家・カーライルの名言

「蜂は暗闇のなかで密をつくる。脳は沈黙の中で思想を作り出す」

 

④個人的な悩みを持たない

「悩みを持たない」というのは決して「何も考えていない」ということではありません。

特に人間関係の悩みを持っている時は、そのことに気が取られがちです。

集中して一つのことに取り組もうにも、ついケンカ中の相手の顔を思い出してしまうと、インスピレーション・ひらめきどころではありません。

世紀の大発見をしたような偉人は、皆その「仕事」を上手く進めることに主眼が置かれています

できるだけ個人的悩みや葛藤は持たない方が、すっきりしたインスピレーションを得られるでしょう。

 

⑤多くの人のために尽くしたい、という志をもつ

努力を継続していて、良いインスピレーションを得ようとしているのに、うまくいかない時。

マインド面に問題があることが多いです。

インスピレーションを自分のためだけに使おうとすると、どうしても姑息になったり、肝心な時に欲が出てチャンスを逃したりします

反対に、「大欲は無欲に似たり」という言葉があります。

大欲は無欲に似たり

大きな望みをもつ者は、小さな利益など問題にしないから、一見して欲がないのではないかと思われることをいい、あるいは逆に、欲の深い人間は、欲深が災いして、一銭の利益も得られない結果になることにたとえる。

(引用:会話で使えることわざ辞典

少し解釈が難しいかもしれません。

この意味をインスピレーションの秘訣に置き換えてみましょう。

「より多くの人のために事業を成功させたい、と思って努力していると、より大きなインスピレーションを得られることがある」、という意味に繋がります

 

竹のフィラメントを思いついたエジソン

エジソン(引用:Wikipedia

白熱電球を長時間灯し続けるため、フィラメントの改良に苦戦していたエジソン。

6000種類にも及ぶ色んな材料を試していたものの、なかなか納得のいくフィラメントが作れませんでした

ある時、偶然机の上にあった竹の扇子を見つけ、竹をフィラメントに使うと、なんと200時間も持続。

そこから一気に竹の素材を探し始め、日本の石清水八幡宮の竹を使ったフィラメントが1200時間もの光を持続し、白熱電灯実用化の一歩となりました。

 

この「竹」を見つけたことを偶然とみるか、努力に応じた必然とみるか。

6000種類もの材料を試していたこと。

「竹」を見つけた後も全世界に相応しい竹を探しに出ていること。

私は、これらの努力を鑑みるに、エジソンが長時間持続する竹のフィラメントを作れたことは、「必然」なのではないかと考えます

また、エジソン自身が決して自分の欲ではなく、純粋に多くの人のために発明を成功させたい、と願っていたからこそ、成し遂げられた偉業であると思います。

 

まずは「1%」を得る前の「99%」の努力

そして、その「1%」に気づくための日々のマインドの鍛錬

これに気をつけていただきたいと思います。

 

 

インスピレーションを得るには?ひらめきの場所7選!偉人の例11選!まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回の記事の内容をまとめると、以下のようになります。

 

インスピレーションとは

創作、思考などの過程において、瞬間的に浮かぶ考え。それが新たな飛躍的活動をうながすときにいう。ひらめき。霊感。

 

インスピレーションを得るための基本

①普段からたゆまぬ努力・精進を続けていること

②努力を続けている人がリラックスした時間を取ること

 

歴史的にインスピレーションを得やすい場所3選!

【三上】

馬上・枕上・廁上

なぜ三上が良いのか?

 いくらか拘束されている状態

 他のことをしようにもできない状態

 今していることが、特に心を煩わさず、心が遊んでいる状態

インスピレーションを得やすい場所7選!(現代版)

①乗り物の中(馬上)

 ☆J・Kローリング

②旅行中

 ☆ジョン・レノン

③寝ている時(枕上)

・夜、眠りに入る前

 ☆湯川秀樹

・夢の中

 ☆ケクレ

・朝起きた時

 ☆ポール・マッカートニー

④トイレの中(厠上)

 ☆武田信玄

⑤散歩中

 ☆西田幾多郎

 ☆カント

⑥喫茶店

 ☆秋元康

⑦お風呂の中

 ☆アルキメデス

 

インスピレーションを得る人・得られない人の違いとは?

・「99%努力しても、1%のひらめきを得られない人ならば、天才にはなれない」

・適切な努力をしていても、大きなインスピレーションを得られる人は一握り

良いインスピレーションを得るためのポイント5選

①規則正しい生活習慣

②専門外の分野にまで勉強の幅を広げる

③適度に情報を遮断する

④個人的な悩みを持たない

⑤多くの人のために尽くしたい、という志を持つ

☆エジソン

 

常日頃からインスピレーションを得られるような努力を怠らないこと。

そして、「1%」を逃さないように、日頃の行いを整えて、心身共に万全の状態を作っておくこと。

これこそが、良きインスピレーションを得る人に共通する心構えになりそうです。

この記事が皆さまのインスピレーション・アイデアを得るための一助となりますように。

 

【参考文献】

外山滋比古「思考の整理学」(ちくま文庫)

大川隆法「創造の法」(ORブックス)

 

 

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